埋蔵文化財包蔵地って何?
2025/03/02
ブログ
埋蔵文化財とは、地中に埋設されている遺跡の事です。遺跡が埋もれている土地は「埋蔵文化財包蔵地」と呼ばれます。埋蔵文化財包蔵地は全ての土地が対象でなく、各自治体の埋蔵文化財課で包蔵地に該当しているかどうかを確認できます。埋蔵文化財包蔵地は、建築する60日以上前までに、自治体に届けなければなりません。過去に届けた事がある土地でも建築する時は再度、届けでる必要があります。調査の結果、文化財が出土した場合、発掘作業が完了するまで工事を中断しなければなりません。調査費用は、自己居住用の専用住宅を建てる場合、自治体が負担するのが一般的ですが、投資の為の土地利用、事務所兼自宅、収益物件を建てる等、営利目的の場合、調査費用は土地所有者が負担しなければなりません。発掘作業は、たくさんの費用がかかる為、事業者は埋蔵文化財包蔵地を候補地から外す傾向になります。調査には重機のレンタル費用や人件費、プレハブなどの設置費用などの費用がかかります。発掘費用は約263万円かかるという調査結果があり、土地購入者にとって、かなりの負担になります。埋蔵文化財包蔵地はリスクが大きく、売買査定では、かなりの査定ダウンになり、土地購入の際、埋蔵文化財包蔵地に該当しているかどうかは、とても重要なポイントです。埋蔵文化財包蔵地に該当している場合、仲介している不動産会社に、近隣での埋蔵文化財発掘の実績があったかどうか確認してもらいましょう。近隣で文化財が発掘された実績がない場合、出土のリスクも低く、相場よりも価格が安ければ購入を検討してもいいでしょう。