住宅性能表示制度
2024/06/21
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建築物の省エネ性能は設計仕様に基づいて評価されます。しかし、省エネ性能は、耐震性能と同様に、建築物の外観から把握する事は出来ません。そこで、その性能を表示する仕組みが求められる中、「建築物の販売・賃貸時の省エネ性能表示制度」が2024年4月からスタートしました。売主が建築物の販売をする際に省エネ性能を表示するように努力義務を課し、従わない場合には国が勧告を行います。建築物の省エネ性能を示す「省エネ性能ラベル」を広告等に表示する事で、買主が建築物を購入する際に、その性能を比較できるようになります。そのラベルでは、省エネ性能は「星マーク」で示され、その数が増えるほど、性能が優れている事を表します。なお、断熱性能は「家マーク」で示され、その数が増えるほど性能が優れている事を表します。省エネ性能の「見える化」が進むことによって省エネ性能の高い建築物が選ばれるようになると見込まれます。本制度は新築を対象としていますが、既存建築物についても、省エネ性能を情報開示できる仕組みが求められています。EU諸国においては、20年前から不動産広告におけるエネルギー性能指標の表示が実施されているそうです。新築住宅の不動産広告を見る際、「星・家マーク」を確認して購入の参考にしてみましょう。